健康推進員活動における活動満足感,活動負担感の尺度開発

  • 村山 洋史
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野
  • 田口 敦子
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野
  • 村嶋 幸代
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF SATISFACTION AND BURDEN SCALES FOR COMMUNITY ACTIVITIES OF HEALTH PROMOTION VOLUNTEERS
  • ケンコウ スイシンイン カツドウ ニ オケル カツドウ マンゾクカン カツドウ フタンカン ノ シャクド カイハツ

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説明

目的 保健分野の住民組織活動の一つとして,行政養成型ボランティアである健康推進員活動が存在する。本研究では,健康推進員が活動する上で感じる満足感,負担感,すなわち活動満足感,活動負担感の尺度を開発することを目的とした。<br/>方法 対象は,S 県 A 市および B 市で活動する健康推進員604人であった。予備調査として行ったインタビュー結果を参考に,活動満足感10項目,活動負担感14項目を作成し,内容妥当性を確認した上で,2005年 9 月に郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した。<br/>結果 有効回答数は433票(有効回答率71.7%)であった。活動満足感,活動負担感について因子分析を行った結果,活動満足感は「活動愛着」,「自己利益」の 2 因子 9 項目,活動負担感は「日常生活負担」,「精神的負担」,「活動量負担」の 3 因子14項目からなる尺度が得られた。また,多特性・多方法行列を作成し検討した結果,活動満足感尺度においては収束妥当性が,活動負担感尺度においては収束妥当性と弁別妥当性が確認された。活動満足感尺度,活動負担感尺度それぞれの下位尺度ごとの Cronbach's α は高く,尺度の信頼性が確認された。さらに,Item-Total 相関分析でも良好な結果が得られた。<br/>考察 健康推進員活動における活動満足感尺度,活動負担感尺度の信頼性および妥当性は概ね確認され,十分に使用可能であると考えられた。

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被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (16)*注記

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