書誌事項
- タイトル別名
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- MEDICAL RESEARCH USING INTERNET QUESTIONNAIRE IN JAPAN
- インターネット アンケート オ リヨウ シタ イガク ケンキュウ ホンポウ ニ オケル ゲンジョウ
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説明
アンケート調査の方法として,従来から郵送調査法・面接調査法などが汎用されている。インターネット調査法の医学研究への適用は,その有用性や妥当性についていまだ評価が確立していない。今回,2005年 4 月現在までに報告された,インターネット・アンケートを利用した邦文医学研究論文36編をレビューした。インターネット調査法を用いた原著論文の絶対数は,近年若干の増加傾向を認めるものの依然として少ない。アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹など)など,青壮年層の患者数が多い疾患を対象とした研究が比較的多い。従来法と比較して,インターネット調査法の利点として,(1)調査者・回答者双方の利便性が高い,(2)データ回収が迅速である,点が挙げられる。欠点として,(1)利用者の年齢層が偏っている,(2)モニター登録という有意抽出法が採用されるため,無作為抽出法と比較して標本誤差が発生しうる,点が挙げられる。しかしながら,近年のインターネットの爆発的な普及拡大によって,利用者の年齢層の偏りは解消されていくことが期待される。高齢者層にもアンケート対象が拡大すれば,より多くの疾病について研究が可能となる。インターネット調査法の利点を考慮すれば,今後は社会医学・臨床医学研究における有力なツールのひとつになりうると考えられる。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 53 (1), 40-50, 2006
日本公衆衛生学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680483368704
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- NII論文ID
- 130004684431
- 10017263042
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD287hs1Sjsw%3D%3D
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 7806925
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- PubMed
- 16502854
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可