電子実験ノートを用いた知的財産保護の最前線

  • 原田 明彦
    富士通株式会社テクニカルコンピューティング・ソリューション事業本部HPCアプリケーション統括部
  • 間杉 奈々子
    富士通株式会社テクニカルコンピューティング・ソリューション事業本部HPCアプリケーション統括部

書誌事項

タイトル別名
  • Forefront of intellectual property protection with e-Laboratory Notebook
  • デンシ ジッケン ノート オ モチイタ チテキ ザイサン ホゴ ノ サイゼンセン

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説明

特許係争に対して高い証拠能力をもつ実験ノートを作成することは,先発医薬品メーカーにとって重要な課題である。実験ノートが証拠として認められるためには,網羅性,検索性,保全性,実証性を満たしている必要がある。実験ノートを完全電子化し,書式のテンプレート化,検索機能,データバックアップおよび監査証跡ならびに長期署名サービスを活用することで,これらの要件を実現した。Computerized System Validationを適用することによって,電子実験ノートがFDA 21 CFR Part11に定める要件を満たすこと,および電子実験ノートが前述の要件を満たすシステムであることを担保し,電子実験ノートの知的財産保護への活用を果たしている。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 57 (10), 716-724, 2015

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

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