サイエンスマップによる科学研究の動的変化の観測 手法と応用

  • 伊神 正貫
    文部科学省科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室
  • 阪 彩香
    文部科学省科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Observation of the evolution of science via the Science Map : Methodology and application
  • サイエンスマップ ニ ヨル カガク ケンキュウ ノ ドウテキ ヘンカ ノ カンソク シュホウ ト オウヨウ

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抄録

サイエンスマップとは,注目を浴びている研究領域が,互いにどのような位置関係にあるのか(近いのか遠いのか,周辺にどのような研究があるのか)を示した科学研究の地図である。サイエンスマップは共引用分析を用いて論文のグループを生成した後,その位置関係を2次元平面にマッピングすることで作成される。共引用分析の利点は,論文グループを生成する際に,キーワードを用いない点である。頻繁に共に引用される論文のペアを作っていくことで,互いに何かしらの関係性がある論文のグループを生成する。これにより,科学研究全体を俯瞰できるようなマップの作成,科学の動的な変化の観測が可能となる。本稿では,まずサイエンスマップの作成手法について説明した後,サイエンスマップ2004と2006の比較から見える科学研究の変化について示す。また,サイエンスマップの応用例についても紹介する。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 52 (5), 255-266, 2009

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (1)*注記

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