ロボット支援前立腺全摘除術:尿道吻合と後壁補強を中心に

  • 吉野 能
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 加藤 真史
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 松川 宜久
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 佐々 直人
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 藤田 高史
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 舟橋 康人
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 馬嶋 剛
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 鶴田 勝久
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 松尾 一成
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 高井 峻
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 前田 基博
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 山本 徳則
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 服部 良平
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学
  • 後藤 百万
    名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学

書誌事項

タイトル別名
  • ロボット シエン ゼンリツセン ゼンテキジョジュツ : ニョウドウ フンゴウ ト コウヘキ ホキョウ オ チュウシン ニ

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抄録

当科では2012年5月から現在まで,前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術(Robot-assisted Laparoscopic Radical Prostatectomy:RALP)を101例に施行した. Intuitive社のda Vinci S HDサージカルシステム™を用い,体位は25度の頭低位とし,経腹膜的に6本のポートを設置,尿道膀胱吻合を行う前に尿道背側,Denonvilliers' fascia(DF),膀胱頚部背側それぞれを縫合する後壁補強を併用して前立腺摘除術を行った.<br> 手術時間は中央値298分,出血量は中央値120mlであった.全例ロボット手術で完遂し,開放手術への変更はなかった.術後6か月以上経過した70例における尿禁制に関して検討した.退院時における尿失禁量は平均95.6g/日,中央値14.6(0~950)g/日であった.尿道カテーテル抜去直後から尿失禁の少ない症例で早期に尿禁制を回復した.<br> RALPにおける後壁補強を伴う尿道膀胱吻合は,尿禁制における意義については意見の相違があるものの容易に施行可能な再建術式であり,自施設の検討においても有用な方法であると考えられた.

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