腹腔鏡下膀胱全摘における拡大骨盤内リンパ節郭清の実際

書誌事項

タイトル別名
  • フククウキョウ カ ボウコウ ゼンテキ ニ オケル カクダイ コツバン ナイ リンパセツカクセイ ノ ジッサイ

この論文をさがす

抄録

局所浸潤性膀胱癌に対する標準的治療は,根治的膀胱全摘術ならびに骨盤内リンパ節郭清術である.比較的大規模な研究により,拡大骨盤内リンパ節郭清術(e-PLND)を行うことで,膀胱全摘術の予後改善の可能性が示唆されている.また,近年の腹腔鏡手術の進歩に伴い,腹腔鏡下膀胱全摘徐術(LRC)が,欧米を中心に普及しており,日本においても2012年度診療報酬改定でLRCが保険適用され,今後重要な手術選択肢となることが予想される.しかし一方で,LRCは術式が複雑で,なかでもLRCにおけるe-PLNDについては手技自体が困難とされている.今回の検討で,腹腔鏡下でのe-PLNDは,技術的には開腹手術と匹敵する郭清が可能であると考えられ,LRCならびにe-PLNDが,浸潤性膀胱癌に対して有用な治療手段であることが示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ