腹腔鏡下副腎摘除術の臨床的検討

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  • フッコウキョウ カ フクジンテキジョジュツ ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

当院では1999年2月から腹腔鏡下副腎摘除術を導入し2010年8月までに60例施行した.平均年齢は58.3歳(21歳-82歳)で,性別は男性33例,女性27例,患側は左35例,右24例,両側1例であった.到達法は,経腹膜到達法55例(左33例,右22例),後腹膜到達法5例だった.疾患別では褐色細胞腫15例,クッシング症候群11例,原発性アルドステロン症9例,内分泌非活性腫瘍15例,転移性副腎腫瘍5例,その他5例であった.経腹膜到達法において,患側,BMI,手術時間,出血量の間に相関関係は認められなかったが,腫瘍の大きさと手術時間には有意な相関関係が認められ,また,腫瘍が大きくなると出血量も多くなる傾向があった.<br> 腹腔鏡下副腎摘除術は,転移性副腎腫瘍や腫瘍が大きくなると難易度が高くなると考えられ,術前の評価が手術の難易度の予測に重要であった.

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