前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺剥離術:110例の成績

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タイトル別名
  • Transurethral enucleation with bipolar for benign prostatic hyperplasia:experience with 110 patients
  • ゼンリツセン ヒダイショウ ニ タイスル ケイ ニョウドウテキ ゼンリツセン ハクリジュツ : 110レイ ノ セイセキ

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抄録

前立腺肥大症患者110例に対して経尿道的前立腺剥離術を行った.手術方法は頸部,12時方向は剥離しない不完全剥離を行った後に,TURPで内腺を細切除去した.平均観察期間は12ヵ月,最長観察期間は36ヵ月であった.内腺体積は平均28.4mlであり,平均前立腺切除重量は26.9g,平均手術時間は60分であった.術後のヘモグロビン値の低下は0.3g/dlであった.排尿に関する全てのパラメーターが有意に改善した.前立腺体積は53.2mlから12.1mlと縮小し,PSA値も6.7ng/mlから1.5ng/mlに78%低下した.前部尿道狭窄を10.9%,膀胱頸部狭窄を1.8%に認めた.TUR症候群や輸血等の重篤な合併症は認めなかった.2年間の経過観察においてもTUEBは低侵襲かつ有効な手術法と考えた.

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