腎腫瘤に対するCTガイド下針生検組織の病理診断における,ラジオ波焼灼術もしくは動脈塞栓術の影響

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タイトル別名
  • The influence of radiofrequency ablation and transcatheter arterial embolization on histological diagnosis of renal masses by CT-guided core needle biopsy
  • ジンシュリュウ ニ タイスル CT ガイド カシンセイケンソシキ ノ ビョウリ シンダン ニ オケル,ラジオハ ショウシャクジュツ モシクハ ドウミャク ソクセンジュツ ノ エイキョウ

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抄録

【緒言】Radiofrequency ablation(RFA)もしくはtranscatheter arterial embolization(TAE)施行後腎腫瘤針生検を行い,それらの病理組織診断に対する影響を検討したので報告する.<br> 【対象】2002年7月から2010年2月までに,腎腫瘤に対して経皮的針生検を施行し,悪性所見が確定した28例を対象とした.RFA施行後(RFA群)の症例が17例,TAE施行後(TAE群)の症例が11例存在した.<br> 【結果】RFA群の組織診断結果は,淡明細胞癌が 15例,嫌色素性細胞癌が2例,TAE群の組織診断結果は,11例すべて淡明細胞癌であった.組織変性がRFA群においてTAE群に比較して有意に高率に確認された(P<0.005).<br> Fuhrman nuclear grade分類が可能である症例は,有意にTAE群に比較してRFA群において低率であった(P<0.0001).<br> 【結語】RFA群においては組織変性のためFuhrman nuclear grade分類が困難になる可能性が示唆された.

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