2型糖尿病に対する携帯情報端末を用いたセルフケアシステムの可能性

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  • 稲田 修士
    東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学分野 東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学分野
  • 吉内 一浩
    東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学分野 東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • PDA-Based Self-Care System for Type 2 Diabetes: Possible Application of Electrical Food Diary
  • 2ガタ トウニョウビョウ ニ タイスル ケイタイ ジョウホウ タンマツ オ モチイタ セルフケア システム ノ カノウセイ

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抄録

生活習慣病の予防のための健康増進において運動習慣の定着や禁煙とならび食習慣の改善は重要視されている。しかしながら食習慣などの生活習慣を変えることは非常に難しい。2型糖尿病は生活習慣病として最も代表的なもののひとつであるが、糖尿病のコントロールの改善のためには、糖尿病をセルフマネージメントするための教育が治療のアウトカム改善に重要であるとされている。糖尿病の患者教育では自己効力感を中心においた教育プログラムの有用性が示されており、その中でセルフモニタリングをはじめとした行動医学的な手法が頻用されている。これまで食事のセルフモニタリングは紙に記録して自分でカロリーを算出するという方法でなされていた。しかし、この方法には記録の日時の把握が不可能であるという欠点や、食事を記録し、栄養素を計算するという手間が非常に煩雑であるためセルフモニタリングの継続が困難であるという欠点があり、限定的にしか用いられていなかった。この欠点を克服できる方法として携帯情報端末を用いた食事日記について研究が行われるようになっている。本稿では健康増進でも中心的な位置を占める食習慣の改善に対する行動医学の適応の一例として、携帯情報端末を用いた食事日記とその応用例としての2型糖尿病に対するセルフケアシステムについて概説する。

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