大都市の小地域における高齢者の見守り実施に対する高齢者と壮年者の意識

書誌事項

タイトル別名
  • The Awareness of Older Residents and Adult Residents on Monitoring Older Residents in the Community of a Metropolitan City
  • ダイトシ ノ ショウチイキ ニ オケル コウレイシャ ノ ミマモリ ジッシ ニ タイスル コウレイシャ ト ソウネンシャ ノ イシキ

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説明

<p>目的:本研究は地域で行う見守りに対する地域在住の高齢者と壮年者の意識を明らかにする.</p><p>方法:大都市での見守りについての調査の自由記載欄に記載のあった,高齢者97人と壮年者121人を対象とした.回答内容をコード化し,サブカテゴリーの抽出,カテゴリーの抽出を行い,質的帰納的分析を実施した.</p><p>結果:抽出されたカテゴリーは,高齢者では【住民が楽しく交流できる機会があるとよい】,【地域の現状と自分の体力を天秤にかけた上で参加するかどうかを決めたい】,【安否確認をしてもらいたい】などであり,壮年者では【地域で濃密な関係を持ちたくない】,【できる限りで参加したい】,【住民だけではなく公的な関与が必要である】などであった.</p><p>考察:高齢者と壮年者はともに,地域での交流による住民同士の関係づくりや見守りの必要性を認識する一方で,自身は労力や責任の少ない形での地域活動への参加を望んでいた.公的機関は住民の状況を把握した上で活動をサポートし,見守り活動を促進できるように働きかける必要がある.</p>

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