CCEPのてんかん外科への応用

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  • CCEP ノ テンカン ゲカ エ ノ オウヨウ

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抄録

<p>てんかん外科手術の目的は正常な脳機能ネットワークを温存しつつ異常なてんかんのネットワークを遮断することである。CCEPは多シナプスを介した領域間の機能結合を反映すると考えられており, 同様の原理を利用した診断モダリティーは他にないため, てんかん外科手術に極めて有用な情報を提供し得る手法として臨床応用が期待されている。生理的な機能結合をみることにより, 言語や運動などの脳機能マッピングへの応用が期待され, また, 病的な機能結合をみることにより, てんかんネットワークの視覚化が理論的には可能となると考えられる。しかし, CCEPにも実施のプロトコールや結果の評価法が標準化されていないという課題が残っている。今回, 当施設で行った高密度硬膜下電極を用いたCCEPの詳細な分布に関するデータを紹介し, CCEPの言語マッピングおよびてんかんネットワーク描出への臨床応用と注意点について考察する。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 45 (2), 110-116, 2017

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

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