救命救急・集中治療領域におけるバンコマイシン血中濃度予測の臨床的有用性

  • 門口 直仁
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター薬剤局
  • 田中 聡
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター薬剤局
  • 山本 創一
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター薬剤局
  • 服部 暁昌
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター薬剤局
  • 喜多村 泰輔
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター救命救急センター
  • 村田 厚夫
    高知県・高知市病院企業団立高知医療センター救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical efficacy of the predictability of serum vancomycin concentrations in emergency and intensive care unit
  • キュウメイ キュウキュウ ・ シュウチュウ チリョウ リョウイキ ニ オケル バンコマイシン ケッチュウ ノウド ヨソク ノ リンショウテキ ユウヨウセイ

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抄録

目的:当院救命救急センターおよび集中治療室入室患者において実施したバンコマイシン(VCM)血中濃度解析結果について,予測性の検討を行った。方法:対象は,2010年7月から2011年6月までに救命救急センター及び集中治療室においてVCMの治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring,以下TDMと略す)を実施した症例49例とした。予測性の評価指標として,予測の偏り(ME),予測の正確さ(MAE),予測の0(RMSE)を算出して用いた。結果:実測濃度を用いた予測において有意な予測の偏りがみられるが,予測精度は向上する可能性が示唆された。持続血液濾過透析施行の有無による比較では,予測精度は変動しなかった。結論:救急・集中治療領域においては,早期に薬剤師が介入し,状況に応じて予測性を考慮しながらTDMを行うことが重要であると考える。

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