-
- 園生 雅弘
- 帝京大学神経内科
書誌事項
- タイトル別名
-
- シンケイ デンドウ ケンサ ニ オケル シゲキ ノ ハキュウ(current spread)ゲンショウ
この論文をさがす
説明
刺激の波及 (current spread) の現象は神経伝導検査 (NCS) における重要なpitfallである。これらに周知していないと, ルーチン検査でも間違った結果を得る場合があり, 特に運動神経伝導検査 (MCS) では伝導ブロックについての誤診につながりやすい。正中–尺骨神経間のspreadはErb点では必発, 手掌, 腋窩・上腕部でも高頻度に起こる。手首刺激でも不用意に強い刺激でspreadが起こり得る。正中神経MCSの近位刺激ではcollision法が必須である。また手根管症候群での手掌刺激MCSの解釈には注意を要する。橈骨神経MCSでも腋窩, Erb点で正中神経にspreadするので対処が必要である。感覚神経伝導検査 (SCS) でもspreadは問題となり得る。母指比較法, 環指比較法でのフタコブラクダ徴候 (Bactrian sign), 示指刺激順行法正中神経SCSでの橈骨神経へのspread, 逆行法尺骨神経SCS手首刺激の背側皮枝へのspread, 外側前腕皮神経SCSでの橈骨神経へのspreadなどについて解説する。
収録刊行物
-
- 臨床神経生理学
-
臨床神経生理学 42 (1), 21-30, 2014
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680487469056
-
- NII論文ID
- 130005003336
-
- NII書誌ID
- AA11410258
-
- ISSN
- 2188031X
- 13457101
-
- NDL書誌ID
- 030738367
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可