書誌事項
- タイトル別名
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- Occurrence of complications by prehospital chest compression after out-of-hospital cardiac arrest -comparison of pre- and post- 2010 guidelines
- 病院前救護での胸骨圧迫による合併症の発生に関する検討 : ガイドライン2010施行前後での比較
- ビョウイン ゼン キュウゴ デ ノ キョウコツ アッパク ニ ヨル ガッペイショウ ノ ハッセイ ニ カンスル ケントウ : ガイドライン 2010 シコウ ゼンゴ デ ノ ヒカク
- ―ガイドライン2010施行前後での比較―
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抄録
背景:ガイドライン2010(以下,G2010と略す)施行以降,胸骨圧迫の重要性が強調されており,強い胸骨圧迫による合併症の増加や,治療成績に与える影響も懸念される。方法:平成24年に当施設に搬送された院外心停止患者のうち外傷例を除く210例を対象とし,G2010による東京消防庁救急活動基準変更の前後(105例ずつ)で,胸骨圧迫の合併症,自己心拍再開率を比較した。結果:肋骨骨折は105例(50%),気胸は26例(13%)で,救急活動基準変更の前後で有意差はなく,心拍再開率にも差はなかった(前後期とも19%)。合併症は75歳以上で有意に多く発生したが,心拍再開率には影響がなかった。また,気胸が発症した症例では心拍再開率が12%と低い傾向があった。結論:ガイドラインの変更に伴い合併症の増加が心配されたが,本研究はそれを否定するものであった。治療成績向上のためには,効果的かつ合併症を最小限に抑えるような胸骨圧迫が重要である。
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 18 (6), 703-707, 2015
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680487549312
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- NII論文ID
- 130005118026
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- NII書誌ID
- AA1124939X
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- NDL書誌ID
- 027052158
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可