書誌事項
- タイトル別名
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- The effects of early adrenaline on favorable neurological outcome of out-of-hospital cardiac arrest patients
- 病院外心停止症例におけるアドレナリン投与の脳機能予後に対する効果(第1報)傷病者への接触からアドレナリン投与までの時間が社会復帰に及ぼす影響
- ビョウイン ガイシン テイシ ショウレイ ニ オケル アドレナリン トウヨ ノ ノウ キノウ ヨゴ ニ タイスル コウカ(ダイ1ポウ)ショウビョウシャ エ ノ セッショク カラ アドレナリン トウヨ マデ ノ ジカン ガ シャカイ フッキ ニ オヨボス エイキョウ
- ―傷病者への接触からアドレナリン投与までの時間が社会復帰に及ぼす影響―
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説明
<p>背景:病院外心停止傷病者に対するアドレナリンの投与の有効性については臨床的なエビデンスが不十分である。目的:救急救命士が心停止プロトコールに沿って実施したアドレナリン投与が社会復帰率に及ぼす影響について検討すること。方法:全国ウツタインデータ(2006〜2012年)から300,821症例を対象とし,アドレナリン投与群(n=40,970)と非投与群(n=259,851)に分類して効果を解析した。結果:アドレナリン投与による心拍再開率は非投与群の7.9%に対して投与群が22.5%と良好なものの,社会復帰率は非投与群の3.2%に対して投与群が1.9%と低値を示した。しかし,接触から7.9分以内に限定した早期投与群を検討すると,アドレナリンを投与された傷病者の社会復帰率は4.2%と,それ以降に比べ高かった〔OR=4.23(3.44-5.20)〕。考察:今後は,救急救命士が傷病者への接触から7.9分以内にアドレナリンを投与できるように何らかの工夫を講じ,傷病者接触から薬剤投与までの時間を短縮することが必要と言える。結語:病院外心停止症例においてアドレナリンは,早期に投与すれば社会復帰率を改善しうると考える。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 19 (4), 578-585, 2016
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680488085888
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- NII論文ID
- 130005263676
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- NII書誌ID
- AA1124939X
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- NDL書誌ID
- 027644458
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可