-
- 露口 尚弘
- 大阪市立大学大学院医学研究科脳神経外科学
-
- 鎌田 恭輔
- 旭川医科大学脳神経外科学
-
- 中里 信和
- 東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野
-
- 宇田 武弘
- 大阪市立大学大学院医学研究科脳神経外科学
-
- 池田 英敏
- 大阪市立大学大学院医学研究科放射線科学
-
- 坂本 真一
- 大阪市立大学大学院医学研究科放射線科学
-
- 尾﨑 勇
- 青森県立保健大学健康科学部
-
- 井口 義信
- 東京都医学総合研究所ヒト統合脳機能プロジェクト
-
- 平田 雅之
- 大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科学
-
- 亀山 茂樹
- 国立病院機構西新潟中央病院
-
- 石井 良平
- 大阪大学大学院医学系研究科精神医学分野
-
- 白石 秀明
- 北海道大学大学院医学研究科小児科学分野
-
- 渡辺 裕貴
- 国立精神・神経医療研究センター
-
- 橋本 勲
- 金沢工業大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Bibliographic survey of the clinical application of magnetoencephalography (II): stroke
- ノウジズ ノ リンショウ オウヨウ ニ カンスル ブンケン レビュー(ダイ2ホウ)キョケツセイ ノウ ケッカン ショウガイ
この論文をさがす
説明
PETやPerfusion CTのような様々な脳検査法で脳の循環代謝を測定することは, 虚血巣をふくむ領域の脳機能の評価に有用である。しかし, 脳の循環動態は直接的に脳の神経活動を反映しているものではない。容積伝導した神経活動を表す頭皮脳波において, 急性期の脳虚血巣での徐波の出現が知られているが, 空間分解能, 定量性において脳機能の客観的指標とするには問題があった。脳磁図はこの脳波の短所をカバーできるものと期待され, 虚血性脳疾患への臨床応用がなされつつある。しかし, 脳磁図は, てんかん以外の疾患においては科学的エビデンスは明らかでない。本研究では文献検索に基づき虚血性脳疾患の脳磁図臨床研究の動向を調べMEDLINE にて (stroke OR cerebral ischemia) AND (MEG OR magnetoencephalography) を検索2010年7月までで58論文が検索された。この中から原著論文をえらび, エビデンスレベル, 抄録内容に基づいて25論文に絞りこみ現在脳磁図がどのように利用されているかを調べた。さらにエビデンスレベルはグレード2以上の12編について検討してまとめた。総じて虚血脳での脳磁図の変化を報告した文献が多く, 診断・治療方針の決定に関してはエビデンスレベルの高い論文もあるもののごく少数の報告に限られており, 今後の研究に期待しなければならない。しかし, 虚血に伴う脳の障害程度を脳循環代謝以外の方法で明らかにできることは意義深いと考えられる。
収録刊行物
-
- 臨床神経生理学
-
臨床神経生理学 40 (4), 195-202, 2012
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680488186112
-
- NII論文ID
- 10031159675
-
- NII書誌ID
- AA11410258
-
- ISSN
- 2188031X
- 13457101
-
- NDL書誌ID
- 030738239
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可