尿路ステント・ガイドワイヤーの種類

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  • ニョウロ ステント ・ ガイドワイヤー ノ シュルイ

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尿管ステントは,一般的には,両端がピッグテイル型のステントである.尿管閉塞に対する閉塞解除処置として用いられるものであり,泌尿器科医が最もその手技に習熟している.尿管ステントには,その材質,表面のコーティングの有無,ステント外径,ステント長,側孔の有無,抜去用の糸(スーチャー)の有無,ステントの端を示すX線非透過マーカーの有無,最大留置期間などの組み合わせにより様々な種類がある.理想的な尿管ステントは,十分な尿流の確保される,ステント関連の症状が許容範囲である,生体適合性が良い,X線に映る,超音波検査で描出される,挿入と抜去がしやすい,感染しない,結石が付着しない,長期間開存する,などの条件を満たすものであるが,これらの条件を完全に満たす製品は存在しない.この理想に近づくために,ステント素材や形態などの改良が行われてきた.実際,形態的には,膀胱側がループデザインの尿管ステントが下腹部の症状軽減に寄与する,また,素材としては金属尿管ステントが悪性疾患による尿管閉塞に対して従来のポリウレタン・シリコン製などよりも優れているとの報告もある.<br> 尿管ステントは,素材による抗張力,生体適合性,などの特徴があり,その特性に応じて,また,適用すべき患者の疾患によって,選択されるべきであり,そのような工夫によって,理想的な使用法に近づけるのではないかと考える.

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