PrestentingによるTUL成績の向上

  • 木村 元彦
    新潟県厚生農業協同組合連合会新潟医療センター泌尿器科
  • 志村 尚宣
    新潟県厚生農業協同組合連合会新潟医療センター泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • Prestenting improves stone clearance of ureteroscopic lithotripsy
  • Prestenting ニ ヨル TUL セイセキ ノ コウジョウ

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抄録

TULの術前に予めステントを留置(prestenting,以下pS)することが,治療成績の向上につながるか検討した.<br> 2010年から2012年にかけて171名(pSなし133例とpSあり38例)にTULを行った.結石長径の中央値はそれぞれ8mm,9mmであった.pSあり38名がステント留置となった理由は感染26例,前回TUL失敗例10例,より末梢側の結石のTUL後が2例であった.<br> 腎・上部尿管結石の完全排石(率)はpSなし40/64例(63%),pSあり24/29例(83%)(P=0.051) で, 中・下部尿管ではpSなし66/69例(96%),pSあり9/9例(100%)であった.多重ロジスティック回帰分析では,結石部位とpSの有無がTULの完全排石についての独立予後因子となった.<br> pSはTULに際して全例ルーチンに必要なものとはいえないが,pSを行うことで腎・上部尿管結石の治療成績が向上することが示唆された.

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