ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘術における拡大リンパ節郭清の手技と成績

  • 鶴田 大
    秋田大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座
  • 羽渕 友則
    秋田大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • ロボット シエン フククウキョウ カ ボウコウ ゼンテキジュツ ニ オケル カクダイ リンパセツカクセイ ノ シュギ ト セイセキ

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説明

<p> 筋層浸潤性膀胱癌に対する膀胱全摘術とそれに伴う骨盤内リンパ節郭清術(PLND)は標準治療であるが開放膀胱全摘術(ORC)は侵襲性の高い術式である.近年ロボット手術の泌尿器科領域での適応拡大に伴い保険適応外ではあるがロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘術(RARC)が行われる症例が増えてきており当科でも10例に施行している.RARCでは体位ならびに機器の配置はロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術(RALP)に準じ,カメラポートはRALPよりも3-4cm頭側に配置し,さらに第2助手用5mmトロカールを1本追加,計7本のトロカールを配置した.全例で下腸間膜動脈分岐部までの拡大リンパ節郭清を施行した.総手術時間中央値544分(494-639),リンパ節郭清に要した時間の中央値は164分(136-202),摘出リンパ節個数中央値は31個(18-62)であった.本術式は安全に施行可能で,周術期の重篤な合併症の発生はなかった.本稿ではRARCにおける拡大あるいは超拡大PLNDの意義に関して論述する.</p>

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