単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除術術後臍形成術の工夫

  • 金 伯士
    東海大学医学部外科学系泌尿器科学
  • 星 昭夫
    東海大学医学部外科学系泌尿器科学 現 筑波大学医学医療系腎泌尿器外科
  • 寺地 敏郎
    東海大学医学部外科学系泌尿器科学 現 医療法人別府玄々堂上人病院
  • 宮嶋 哲
    東海大学医学部外科学系泌尿器科学

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  • タンコウシキ フククウキョウ カ ニョウマクカンテキジョジュツ ジュツゴセイケイセイジュツ ノ クフウ

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<p> 尿膜管遺残に起因する感染性尿膜管疾患は良性疾患であるものの, 再燃を繰り返すことも多く, 外科的治療を積極的に考慮する必要がある. 一方, 尿膜管遺残は若年層に好発する疾患であり, 外科的治療を考慮する際は術後の整容性も重要である. 本邦では整容性と低侵襲性を目的とした腹腔鏡下尿膜管摘除術が保険収載され, 現在は標準術式となりつつある. 更なる整容性, 低侵襲性の向上を目指し, 近年は単一切開創からアプローチを行う単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除術の報告も散見される. 単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除術の特徴は最低限必要な臍の皮膚切開のみで手術を行うことであり, 従来の腹腔鏡下尿膜管摘除術と比較し, より整容性が高いと考えられる. しかし, 術式の要となる臍の切開方法や臍形成術は報告により様々であり標準化されていないのが現状である. 当科では, 形成外科領域で行われている臍の元来の皺を生かした逆Y字型切開法を取り入れ, 良好な術後整容性を実現している. 本稿では当科で施行している術式を中心に, 本邦における単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除術と臍形成術について報告する.</p>

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