ロンドン同時多発テロ その災害医療的,外傷学的教訓
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- 奥村 徹
- 日本中毒学会理事
書誌事項
- タイトル別名
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- LONDON BOMBING-DISASTER MEDICINE AND TRAUMATOLOGICAL LESSONS LEANT TOWARDS TOKYO OLYMPIC/ PARALYMPIC 2020
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説明
<p> 2005年7月のロンドン自爆テロ事件に関して,事件後現地で関係者から事情を聞いた結果を含めて報告する.初動対応は,おおむね,MIMMS(Major Incident Medical Management and Support)システムに準じて適切な対応がとられたものと思われたが,残された課題もあった.外傷医療的には,この事件をきっかけに爆傷治療の特異性が注目されるようになったが,戦陣医学でその有用性が認識されていたCAT(Combat Application Tourniquet)などのターニケットのプレホスピタル領域への積極的な導入に関しては,さらにボストンマラソン爆弾テロ事件,パリ同時多発テロ事件を待たねばならなかった.東京オリンピック・パラリンピックを4年後に控える今,万が一にも起こってはならない爆弾テロであるが,万が一起こった際には,最善の医療体制で臨むのが国際的な使命である.</p>
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 31 (1), 52-55, 2017
一般社団法人 日本外傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680491326976
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- NII論文ID
- 130005295577
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可