Gustilo分類type III B下腿開放骨折における有茎筋皮弁の治療経験

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  • SURGICAL TREATMENT BY PEDICLE FLAP TRANSFER FOR GUSTILO TYPE III B OPEN FRACTURE OF THE TIBIA WITH SOFT TISSUE DEFECT

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抄録

<p> 目的 : Gustilo分類type III Bの下腿開放骨折に有茎筋皮弁を施行した臨床結果を調査し, 術前の評価結果から, 有茎筋皮弁を適応としたことが妥当であったかを検討することである. 対象と方法 : 2011〜2015年に受傷した8例で, 男7例, 女1例, 20〜72歳. AO軟部組織損傷分類とGanga Hospital Open Injury Severity Score (GHS) で評価を行った. 結果 : デブリードマン後のAO軟部分類は, 筋腱損傷はMT1 (筋損傷なし) が1例, MT2 (1区画損傷) が5例, MT3 (2区画損傷) が2例であった. GHSのfunctional tissuesは, 1点 (筋体部分損傷) が1例, 2点 (縫合可能な完全損傷) が5例, 3点 (縫合できない筋体損傷) が2例であった. 自験例はMT3とfunctional tissues : 3点と評価した, 腓腹筋弁の1例と腓腹筋ひらめ筋弁の1例に壊死を認めた. まとめ : 下腿開放骨折における有茎筋皮弁の適応は, 下腿後面に筋損傷がないMT2 : 1区画損傷まで, functional tissues : 2点までの筋体損傷であった.</p>

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