地方病院における防ぎ得た外傷死(Preventable Trauma Death)の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- ANALYSES OF PREVENTABLE TRAUMA DEATHS AT A RURAL HOSPITAL IN JAPAN
- -第三者を加えたpeer reviewによる外傷診療の質の評価と向上-
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説明
<p> 【目的】地方病院におけるPreventable Trauma Death(以下PTD)の検討,外傷診療の質の評価と向上【対象と方法】当院の2010〜2014年度における日本外傷データバンク登録症例を対象とし,Trauma and Injury Severity Score(TRISS)法と第三者を加えたpeer reviewによりPTDを判定した.【結果】死亡例は147例.受傷30日以内に死亡した予測外死亡は17例.peer reviewで5例をPTDと判定した.その原因は救急室の初期治療の遅れ4例,搬送先選定の誤り1例.一方,予測外死亡が死亡回避不可とされた理由は,既往症4例,重症頭部外傷3例,高齢2例,死因不明2例,合併症1例であった.【考察】本邦におけるPTDの報告は少ない.TRISS法のみのPTD判定には限界がある.第三者を加えたpeer reviewを追加することで,外傷診療の質の評価と問題点の抽出が可能となり,改善に取り組んだ.【結語】客観的なpeer reviewによるPTDの検討が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 30 (3), 304-311, 2016
一般社団法人 日本外傷学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680492818176
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- NII論文ID
- 130005166406
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可