屠殺銃暴発による爆発外傷の1例

  • 金子 唯
    熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部
  • 入江 弘基
    熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部
  • 辛島 龍一
    熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部
  • 岩下 晋輔
    熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部
  • 笠岡 俊志
    熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF BLAST INJURY CAUSED BY ACCIDENTAL SLAUGHTER GUN DISCHARGE

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説明

<p> 57歳男性. 魚処理工場で屠殺銃が暴発し受傷. ドクターヘリが要請され, 気管挿管・右胸腔ドレーンを挿入されて当院搬送. II a型両側肺損傷 (びまん性肺挫傷) ・ II a型胸郭損傷 (胸骨骨折) ・気道出血を認め, 人工呼吸管理を開始した. 前胸部・両前腕の多発挫創は縫合閉鎖を行った. また第6病日に右鼓膜穿孔の所見を認めた. 肺挫傷は徐々に軽快し, 第8病日に人工呼吸離脱, 第22病日にリハビリ目的で独歩にて転院となった. 本邦において爆発損傷の経験は少なく, 今回小規模な爆発であったが, 爆風による鼓膜損傷および肺挫傷へ影響があった可能性が考えられ, 爆発外傷の診療において示唆的な症例と考えられたため報告する.</p>

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