2ヵ所の胸部大動脈損傷を含む多発外傷の一例

  • 中山 文彦
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 市川 頼子
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 阪本 太吾
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 岡田 一宏
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 瀬尾 卓生
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 服部 陽
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 安松 比呂志
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 本村 友一
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 飯田 浩章
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 益子 一樹
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 齋藤 伸行
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 八木 貴典
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 原 義明
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  • 松本 尚
    日本医科大学千葉北総病院救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • TWO BLUNT THORACIC AORTIC LESIONS IN POLYTRAUMA : A CASE REPORT

この論文をさがす

説明

<p> 44歳男性. 出血性ショックを伴う左横隔膜損傷・不安定型骨盤骨折・右大腿骨骨折に対し, 動脈塞栓術と創外固定術, 左横隔膜修復術を施行した. CTで胸部大動脈の弓部と峡部に II bと III aの損傷を確認したが, 造影剤の活動性漏出像はなく, 待機的治療を選択した. 第16病日にステントグラフト内挿術を峡部損傷に対し施行, 第23病日に弓部損傷の拡大が判明し弓部置換術を行った. 本症例は多発外傷例において2ヵ所の大動脈損傷の治療をどう行うかが課題であった. 受傷後2週間以上のdelayed repairも可能であること, ステントグラフトだけでは治療が必ずしも完結しないことを経験した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ