書誌事項
- タイトル別名
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- Video Image Analysis of Suckling Movements in Healthy Infants
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説明
乳児期の吸啜行動は,その後の咀嚼機能の発達に影響を及ぼし,咀嚼器官の発育に関与しているといわれている。哺乳運動を評価することは,母乳育児を成功させるための支援になり,ひいては新生児期・乳児期に限らず,その後の健やかな咀嚼機能発達および顎発育を促す援助につながる。臨床において非侵襲的で,かつ特別な装置を必要としない吸啜評価ができるようになることは,哺乳行動の診断や支援を行う上で有効な根拠になる。本研究で,ビデオ撮影を用いて直接授乳における吸啜パターンの経時的変化の特徴を明らかにした。被験者は,母乳で保育されている仮死や奇形のない健康な正期産児13 人である。それぞれの児において,生後1 週間以内,1 か月,3 か月,5 か月の計4 回,通常の母乳授乳時の吸啜運動を撮影し,その映像を,2 次元運動解析ソフトを用いて下顎運動の動的解析を行い,以下の結果を得た。1 .吸啜のリズムは,吸啜が持続している区間(burst)と吸啜が休止している区間(pause)の区分吸啜が,月齢が進むにつれて見られなくなる。2 .吸啜運動時の下顎の変位量は,月齢に伴って増加する。3 .吸啜運動時の開口・閉口速度は,閉口時は開口時より速度が速かった。また,月齢に伴い開口時,閉口時ともに速度が速くなった。4 .1 吸啜サイクル時間は,成長に伴う有意な変化は認められなかった。3 か月時が最も個人差がなく,安定した哺乳行動がみられた。5 .乳児の吸啜運動を非侵襲的に観察・評価する方法を確立するための基礎研究として,同じ乳児を追跡して撮影し,動作解析ソフトを用いて乳児の吸啜パターンの経時的変化を明らかにすることができた。
収録刊行物
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- 小児歯科学雑誌
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小児歯科学雑誌 51 (3), 372-379, 2013
一般財団法人 日本小児歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680493904512
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- NII論文ID
- 10031189873
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- NII書誌ID
- AN00116228
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- ISSN
- 21865078
- 05831199
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可