アセタゾラマイド負荷によるperfusion CT

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高速螺旋型CT scanner および解析ソフトの進歩により、従来まではRIを使用しなければ知りえなかった脳血流動態を比較的簡便に知りえるようになってきた。そこで我々は脳血管拡張薬であるアセタゾラマイドを用いてperfusion CTを行い、脳循環予備能につき検討した。 (方法)撮影装置:Bright Speed Elite(GE横河メテ゛ィカル)、ワークステーション:Aw Volume Share2 (GE横河メテ゛ィカル)。撮影方法:レベルは基底核、slice厚は5mm、造影剤は40mlのイオヘキソール370を正中静脈より4ml/secondで急速静注する。造影剤静注開始5秒後よりscanを開始し45秒間継続する。1秒1回転、電圧は120kV、電流は60mA、cine mode でデータ収集する。得られたデータは0.5秒間隔で再合成し、データ解析ソフトCT perfusion3を用いてCBV、CBF、MTTを計算する。翌日以降に同様の操作をアセタゾラマイド1000mg静注20分後に行ない同じくCBV、CBF、MTTを得る。これらのデータを視覚的に評価した。 (対象)脳血管障害患者11例:男性9例(内1例は3回施行、内1例は2回施行)、女性2例、年齢57歳から89歳(平均71歳) (結果) 全ての症例においてアセタゾラマイド負荷により健常側のCBFの増加、MTTの短縮を認めた。CBVはCBF、MTTに比較してその変化は少なかった。患側においてはアセタゾラマイド負荷を行ってもCBF、MTTの変化を認めない部位があった。 (結論)perfusion CTは脳血流動態の評価に非常に有用である。アセタゾラマイド負荷を行うことにより脳循環予備能の評価の指標になりうる。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680494029952
  • NII Article ID
    130006943925
  • DOI
    10.14879/nnigss.59.0.113.0
  • ISSN
    18801730
    18801749
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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