ウイリアムズ症候群2例の歯科的特徴および臨床的対応

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タイトル別名
  • Dental Features and Clinical Approaches in Two Cases of Williams Syndrome

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本稿では,九州大学病院小児歯科受診中のウイリアムズ症候群2 例の歯科的特徴および臨床的対応について報告する。両症例の患児は,ともに肺動脈狭窄,精神発達遅滞を認めた。歯科的所見では,エナメル質形成不全,前歯部反対咬合および歯の先天欠如が見られた。症例2 では,セファロ分析の結果,下顎骨が前上方へ誘導され反対咬合となっていた。また,効果的な口腔清掃の習得が困難であり,これは同疾患の特徴である空間認識・微細運動の機能障害によるものと考えられる。今後,症例2 の所見を参考としながら,症例1 での臨床的対応を検討していく必要性が示唆された。すなわち,症例1 では齲蝕および歯周疾患の予防に努め,顎顔面部の成長分析により咬合誘導をはかる必要がある。

収録刊行物

  • 小児歯科学雑誌

    小児歯科学雑誌 50 (3), 256-263, 2012

    一般財団法人 日本小児歯科学会

参考文献 (13)*注記

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