- 【Updated on May 12, 2025】 Integration of CiNii Dissertations and CiNii Books into CiNii Research
- Trial version of CiNii Research Knowledge Graph Search feature is available on CiNii Labs
- 【Updated on June 30, 2025】Suspension and deletion of data provided by Nikkei BP
- Regarding the recording of “Research Data” and “Evidence Data”
申し送り短縮を試みて
Bibliographic Information
- Other Title
-
- -ワークシート・ポイントメモの活用-
Search this article
Description
【はじめに】 申し送りは適切な情報を伝達し,ケアの継続をはかるために大切なものとされてきた。しかし一方では申し送り時間の占める比率が高く、改善事項の一つとされている。当病棟では申し送りの時間が40-90分と長かったので、ベッドサイドへ行く時間が遅くなり、時間に余裕がなかったため、看護ケアが充分に行き届かない状況があった。そのため、申し送り時間を30分以内に短縮しようという声が高まった。そこで、毎日のケアを全メンバーが共有できるようワークシートを作成し、口頭での無駄を省きやすいポイントメモを作成することにした。その結果、申し送り時間の短縮と、スタッフの意識調査での変化がみられたので報告する。<BR>【研究目的】<BR>1.申し送りの短縮を図る。<BR>2.申し送り改善後スタッフの意識の変化を知る。<BR>【研究方法】<BR>1.期間:平成16年7月2日-8月31日。<BR>2.対象:申し送りをする全スタッフ27名。<BR>3.看護体制:Aチーム18床、看護師14名、Bチーム38床、看護師13名<BR>4.調査方法:Aチーム、Bチーム共に看護項目(点滴、食事、薬管理など)を選び,ワークシートを作成し、一日の状態が把握しやすく簡潔に要点を押さえて申し送れるようなポイントメモを作成活用して貰った。そして、各勤務帯の申し送り時間を測定し、又調査終了後、スタッフへの意識調査を行なった。<BR>【結果】 7月以前の申し送り時間は平均約60分であったが、7月8月は平均30分以内に申し送ることができた。<BR>【考察】 斉藤らは「ポイントメモを有効活用することで、早い、正しい、分かりやすい伝達に結びつく」と述べている。当院で、申し送りが長かった理由は、申し送り基準が徹底していなかったために、送られたことをそのまま全部、次に送る状況であり、又受け手は患者の情報を申し送りだけで得ようとしていたため、質問が多く時間がかかったと考えられる。<BR>今回の試みではA、Bチームそれぞれにワークシート、ポイントメモを作成活用することで、必要な情報や、毎日のケアの確認をメンバーも共有でき、一日の状態が把握しやすくなった。しかし7月8月の調査結果では、入院患者数7名で40分、1名でも40分かかっていた例や入院患者数に関係なく長い時には30-45分かかっていた例もまだ見受けられた。これは、ワークシート、ポイントメモの活用方法を理解している人は短時間で申し送ることができたが、この方法に慣れていない人は長くかかったと考えられる。<BR>【まとめ】 導入前よりも申し送りの短縮が図れたのは、ポイントメモ等の手段的方法を活用したことで、スタッフの意識の変化を促したことが大きかったと考えられる。今ではほぼ30分で送り、9時にはベットサイドへ行き、充実した看護ケアを行なっている。
Journal
-
- Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu
-
Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu 54 (0), 164-164, 2005
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680494153728
-
- NII Article ID
- 130006944074
-
- ISSN
- 18801730
- 18801749
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed