難治性てんかん患者に対するtopiramateの効果

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タイトル別名
  • Effect of Topiramate for Patients with Intractable Epilepsy
  • —topiramateをどのように使用するか—

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抄録

 難治性てんかん51症例にtopiramate (TPM) を投与し, 効果を判定した. 全体 (脳梁離断施行例16例, 半球離断術施行例1例を含む) での有効性 (50% responder rate, 以下50%RR) は39%にみられ, 症候性局在関連てんかん (SLE) の50%RRは58%であった. 特に前頭葉てんかん (FLE) の50%RRは88%と高い値を示した. 発作型では二次性全般化発作 (75%), 複雑部分発作 (67%) に高く, 次いで強直間代発作 (44%), 転倒発作 (29%) であった. 一方, 非定型欠神発作は71%に増悪例があった. 手術例の50%RRは22%で, 29%に悪化がみられたが, 今までの治療で効果がなかった症例にも有効例があった. TPMは難治性てんかんの幅広い発作に有用であったが, 個々の症例の特徴に応じた投与法を考慮すべきである.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 44 (4), 300-304, 2012

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (13)*注記

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