ACTH療法が有効であったepileptic spasms without hypsarrhythmiaの2例

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タイトル別名
  • ACTH Therapy for Two Cases of Epileptic Spasms without Hypsarrhythmia

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説明

ACTH療法が奏功したepileptic spasms without hypsarrhythmia (以下ESWoH) の2例を経験した. 1例目は1歳6カ月男児. 1歳4カ月までの発達はほぼ正常で, この頃から点頭発作が出現した. 睡眠時脳波ではヒプスアリスミアを認めず, 1秒程度の全般性多棘波がバースト状に頻回に出現し, ESWoHと診断した. ACTH療法で発作は消失した. 2例目は7歳男児. 1例目同様に1歳6カ月頃までの発達はほぼ正常で, この頃から点頭発作が出現した. 他院で抗てんかん薬の単剤または2∼3剤の組み合わせで加療を受けたがコントロールは不良であった. 睡眠時脳波は, 1例目と同様でありESWoHと診断した. 7歳時にACTH療法を施行し, 発作は消失した. ESWoHは抗てんかん薬のみではコントロールが困難であり, 予後改善には早期のACTH療法が必要と考えられた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 45 (1), 58-61, 2013

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (7)*注記

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