ダウン症児の言語・コミュニケーションの特徴とインリアル・アプローチによる療育

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タイトル別名
  • The following four factors are characteristics of the development of language and communication among children with Down syndrome

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説明

<p> 早期のダウン症児の療育として, 言語・コミュニケーション能力へのアプローチが重要である. 当センターでは音声言語出現以前のコミュニケーションの発達に着目し, インリアル・アプローチの理論に基づいた小グループでの療育訓練を実践している. インリアルの個別実践を行った症例では, ダウン症児特有の発語の不明瞭さ, 伝達内容の曖昧さがみられたが, 子どもの行為や意図を読みとりながら支援者 (ST) が訓練の目標を意識して支援した結果, 二語文の増加や三語文出現がみられた. 小グループでも複数のSTが役割を明確にし子どもの意図に合った 「やりとり」 を実現することで, コミュニケーション意欲の維持・発語模倣の促進につながると思われた.</p>

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 50 (2), 115-120, 2018

    一般社団法人 日本小児神経学会

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