透析情報システムと電子カルテ連動による使用経験

Description

当院では,2002年4月よりCSI 社製オーダリングシス<BR> テム「HS-MIRAIs」を導入しているが,透析室の省力化・<BR> 医療事故防止を目的にオーダリングシステムと連携が可能<BR> なJMS 社製透析情報システム「ERGOTRI」を採用した<BR> ので使用経験を報告する。<BR> 透析室のシステム化の経緯としては,まず2005年11月よ<BR> り「ERGOTRI」単独で運用を開始し2006年3月より「HS<BR> -MIRAIs」と連携稼動を開始した。そして2007年4月より<BR> 院内全体がオーダリングシステムから電子カルテに更新し<BR> た際,引き続き「ERGOTRI」と連携稼動を実施した。現<BR> 在2009年4月に透析システムの機能強化を目的に<BR> 「ERGOTRI-NX」にバージョンアップを行っている。<BR> 透析システム導入により体重計と透析装置の連動にて除<BR> 水計算ミスが大幅に減少し,また装置情報や各患者の検査<BR> データーの転記作業がなくなり業務の効率化が図れてい<BR> る。そして電子カルテシステムと連携していることで二重<BR> 入力の必要が無くなり,各種オーダーも「ERGOTRI」か<BR> ら患者グループ毎で一括送信できるため,各患者毎にオー<BR> ダーを行っていたときに比べ業務の効率化を図ることが出<BR> 来た。<BR> 「ERGOTRI」導入当初よりシステムのバグや,使用方<BR> 法が不慣れな誤操作により装置情報を取得できないことも<BR> あったが,メーカーとのリモートメンテ契約による保守作<BR> 業により大きな問題は発生しなかった。<BR> 問題点としては,発生源入力が必要な看護記録の入力に<BR> 時間がかかること,モバイル端末は無線LAN にて通信を<BR> 行っているため,患者画面を開く際に時間がかかることで<BR> ある。そしてシステムソフトは全てCPU にて稼動してい<BR> るため,停電やハードの故障等の影響でデーター取得が阻<BR> 害される可能性がある。<BR> 今後は,「ERGOTRI-NX」の機能を十分に活用し,安<BR> 全性の向上と業務の効率化に取り組みたい。<BR>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680495961088
  • NII Article ID
    130006945730
  • DOI
    10.14879/nnigss.58.0.329.0
  • ISSN
    18801730
    18801749
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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