当院における熱傷入院症例の病態と治療
抄録
〈目的〉救急外来を受診する疾患に熱傷がある。熱傷には<BR> 通院治療可能な病態から入院治療を必要とする重症例まで<BR> ある。当院における入院治療を必要とした熱傷患者の病態<BR> 及び治療の現状を知ることを目的とした。<BR> 〈対象と方法〉平成19年1月より平成21年3月まで当院を<BR> 受診した熱傷患者150人中入院治療を必要とした18人につ<BR> いて年齢,原因,発生月,熱傷部位・程度,治療法・治療<BR> 薬剤,合併症,治療期間等について検討した。<BR> 〈結果〉男性8例,女性10例。小児1例,成人17例。成人<BR> 17例中70歳以上の高齢者が10例。発生月は10月から3月ま<BR> でが16例,4月から9月までが2例。原因は交通事故1<BR> 例,労災事故2例,火事2例,風呂1例,カイロ2例,鍋<BR> 汁物等調理類9例,ストーブに転倒1例。部位(重複あ<BR> り)は顔面(気道)4例,体幹部5例,四肢16例。重症度<BR> II度15例,III度3例。合併症はヘルペス2例,せん妄1<BR> 例,呼吸困難1例。治療は移植手術3例,吸入治療2例,<BR> 外用治療18例。外用薬はゲーベン,リンデロン,ゲンタシ<BR> ン,アクトシン,プロスタンデイン,ワセリン,クロマイ<BR> シンP,エキザルベ,フィブラストスプレー。貼付剤はデ<BR> イオアクテイブ,ハイドロサイト,アダプテイック。入院<BR> 期間は3~78日(平均:27日)。入院費用は86,660~<BR> 654,990円であった。<BR> 〈まとめ〉当院の医療圏は比較的温暖な地方である。入院<BR> を要した熱傷患者は10~3月の冬期を中心に多く,高齢者<BR> を中心とした成人例に多く,調理類が原因となるケースが<BR> 多かった。外科的治療を要した症例は3例ですべての症例<BR> に外用療法がなされた。<BR>
収録刊行物
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- 日本農村医学会学術総会抄録集
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日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 306-306, 2009
一般社団法人 日本農村医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680496009344
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- NII論文ID
- 130006945781
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- ISSN
- 18801730
- 18801749
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可