小児のめまい
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- 五島 史行
- 国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
書誌事項
- タイトル別名
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- Vertigo and dizziness in childhood
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抄録
<p> 小児では, 成人に比較してめまいの頻度はおよそ100分の1程度と報告されている. 成育医療研究センター病院の77例では片頭痛関連めまい (N=21), 良性発作性めまい症 (N=16), 片側前庭障害 (N=12), 心因性めまい (N=8) でありこの4疾患で74%をしめた. 7歳未満では良性発作性めまい症が, 7歳以上では片頭痛関連めまいが最多であった. 最も高頻度であった良性発作性めまい症の診断には頭痛の有無, 家族の片頭痛の有無, 乗り物酔いのしやすさなどが診断の助けとなる. 良性発作性めまい症と片頭痛関連めまいは移行することが知られている. 発作が頻発し, 発作に対する予期不安が強くなると不登校の原因となることがある. 早期に正確な診断, 治療を行う必要がある</p>
収録刊行物
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- 脳と発達
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脳と発達 49 (4), 237-242, 2017
一般社団法人 日本小児神経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680496214656
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- NII論文ID
- 130005757862
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- ISSN
- 18847668
- 00290831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可