Fluoro Triggerを用いたEOB・プリモビスト造影MRIの撮像タイミングの検討

Description

〈背景・目的〉当院ではEOBプリモビストの導入当初、動脈相は30秒の固定時間法で撮影していたが、十分な造影効果が得られていない場合があり、撮像タイミングの改善を検討した。技師全員がMRI検査を担当するため、手技が煩雑にならないように注意した。 〈使用機器〉GE社製SignaHDxt1.5T Ver.15  8ch Body coil 〈方法〉従来の固定時間法からボーラストラッキング法に変更する。(当院では用手注入法で施行している為、再現性の乏しいテストインジェクション法は使用していない。)GE社製MRIのボーラストラッキング法には、Trackerを設定して造影剤を感知し、自動で撮像を開始させるSmart Prepと、リアルタイムで画像を確認しながら撮像を開始できるFluoro Triggerがあるが、使用するシーケンスのLAVA-XVはSmart Prepが使用できないため、 Fluoro Trigger を使用する。LAVA-XV はk-spaceの充填方法がsequential orderingであり、一般的に大動脈到達から多血性肝細胞癌の濃染ピークは約14秒とされているため、この部分が撮像の中心になるように設定する。固定時間法とボーラストラッキング法で撮像した動脈相を放射線科医と技師で視覚評価する。 〈結果〉ボーラストラッキング法に変更したことで、固定時間法では対応が難しかった患者の血流の個体差による動脈相の造影効果のバラつきを改善する事が出来た。またFluoro Triggerの造影剤確認画像はわかりやすく撮像タイミングが取りやすいため、技師全員に撮像方法を周知することができた。 〈考察〉他のGd造影剤より投与量の少ないEOB・プリモビストは、動脈相の撮像タイミング方法として、固定時間法よりボーラストラッキング法(Fluoro Trigger等)を使用したほうが良いと考える。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680497483520
  • NII Article ID
    130006946575
  • DOI
    10.14879/nnigss.60.0.439.0
  • ISSN
    18801730
    18801749
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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