種々の照射条件でHe-Neレーザー照射した各種培養細胞の増殖活性におけるLow Level Laser Therapy (LLLT) 効果

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  • Low Level Laser Therapy (LLLT) Effects of He-Ne Laser with Different Irradiation Conditions on Proliferation in Various Cultured Cells

抄録

<p> 目的 : He-Neレーザー照射が種々の細胞に及ぼすLLLT (Low Level Laser Therapy) 効果を検証することを目的に, 正常な細胞と病態学的に異常な細胞 (癌細胞) に対し種々の照射条件, すなわち種々のエネルギー密度と照射時間でHe-Neレーザー照射したときの細胞増殖活性を比較検討した.</p><p> 材料と方法 : 培養ヒト歯肉由来線維芽細胞 (HGF-1), 培養ヒト口腔頰粘膜由来扁平上皮癌細胞 (H157), および培養ヒト口腔底由来扁平上皮癌細胞 (H314) を研究に供した. 宮島らの方法に従い, チューブの底部に沈渣, ペレット状になった細胞に対し, 遠心管の下方からHe-Neレーザーを照射した. 照射条件であるエネルギー密度と照射時間は, L1 : 1.38J/cm2, 10分, L2 : 5.75J/cm2, 42分, L3 : 5.75J/cm2, 10分, Cont : レーザー非照射の4群に分けた. L1およびL2は, 遠心管の底部からレーザー照射口まで20.2mm離し, L3は遠心管の底部にレーザー照射口を接触させ, 上記のエネルギー密度になるように照射した. また, 出力は照射前後に毎回計測し, 変化のないことを確認した. レーザー照射した細胞を含む培養液を24穴ポリスチレンプレートを使用して, 3.0×104cells/wellにて播種し, 培養開始時, 3, 6, 12, 24, 48, 72時間あるいは120時間培養した. その後, 培養細胞をWST-8にて呈色反応させ, 96穴ポリスチレンプレートに分割し, マイクロプレートリーダーを用いて, 吸光度 (OD=450) にて6回計測し平均値を値とした. 得られた各データは, Student’s t-test (α=0.05) にて統計処理を行った.</p><p> 結果 : L1では, HGF-1およびH314において, Contに対し有意に高い細胞増殖活性を示した (p<0.05). L2では, いずれの細胞でも有意に低い細胞増殖活性を示した (p<0.05). L3では, いずれの細胞でも有意に高い細胞増殖活性を示した (p<0.05).</p><p> 結論 : 種々の照射条件でHe-Neレーザー照射した正常細胞と病態学的に異常な細胞に対するLLLT効果はいずれも認められ, 照射条件の設定がきわめて重要であることが明らかとなった. さらに生じたLLLT効果の程度は細胞ごとに異なっており, 種々の細胞は至適な照射条件を有することが新たに判明した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680497623040
  • NII論文ID
    130005239845
  • DOI
    10.11471/shikahozon.59.509
  • ISSN
    21880808
    03872343
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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