3D撮影機能を有した外科用イメージの透視画像の比較

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抄録

【緒言】当院では術中3D撮影を目的としてX線検出器にフラットパネルディテクタを用いたO-arm(メドトロニック)とI.Iを用いたARCADIS Orbic 3D(シーメンス)が導入されています。これらは、術中に3D画像の撮像も可能であるが、通常の透視装置としても頻用されています。今回、各装置の透視画像について空間分解能、歪みの評価とFOVの測定を行ったので報告します。<BR> 【使用機器】本研究には、外科用イメージ:O-arm、外科用イメージ:ARCADIS Orbic 3D、矩形波チャート:Type1(化成オプトニクス)、格子状ファントム:XTV-25(ミクロメディカル)を用いました。<BR> 【方法】各装置のアイソセンターに矩形波チャートを配置した後、透視撮影を行い目視にて空間分解能を評価しました。同様に歪みの評価とFOVの測定もアイソセンターに格子状ファントムを配置して、透視撮影を行い目視にて評価、計測をしました。<BR> 【結果】空間分解能については、O-armとARCADISは同等で、2Lp/mmまで確認できました。歪みはO-armでは確認できないものの、ARCADISではI.I.特有のFOV辺縁になると大きくなる歪みが確認されました。アイソセンターのFOVは、O-armが、17×22.5cmの長方形に対してARCADISは直径13.5cmの円形とやや狭い結果でした。<BR> 【考察】一般にX線検出器としてフラットパネルディテクタは、従来のI.Iより高画質とされていますが、本研究では両者の空間分解能が同等でした。その理由として、X線管などの附属機器の性能差が一因であると考えました。<BR> 【まとめ】今回の実験により、フラットパネルディテクタを有するO-armは従来のI.I用いた装置の弱点である、画像歪みとFOVの狭さを解決した装置です。 <BR>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680497959040
  • NII論文ID
    130006946782
  • DOI
    10.14879/nnigss.60.0.99.0
  • ISSN
    18801730
    18801749
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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