川崎臨海工業地帯における緑地環境の特性に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Characteristics of Green Spaces in Kawasaki Sea-side Industrial Zone

抄録

本研究では、臨海部の埋め立て地の植栽地について、生態的な視点からの現況を明らかにすることを目的とし、緑地環境調査に基づいた基礎データを作成し、公園緑地の緑地環境の分析を行った。対象地は川崎臨海工業地域であり、45の公園緑地を対象とした。自然秩序的な植生成立は望めない埋立地においては、人為的な植栽種選択や管理がより強く作用した形で存在する緑地に対し、層土壌から草本層、低木層、中木層、高木層に分解し、その構成を基礎データとして整備することで、人工基盤の上に成立する緑地環境を立体的に表わした。対象地域内の公園緑地の制度と整備年代を、公園台帳をもとに整理し、作成した植栽地緑地環境の基礎データを用いて、公園種別ごとの植栽地の特性について分析を行った。今回の手法は、緑地の構成と管理状況について明らかにし、その緑地環境の生物生息基盤としての展開を表層土壌から説明するものであり、特に階層構造が自然植生との大きな違いとなっている高木植栽や中木植栽において適した手法であるといえる。この手法により、当該地の公園緑地における階層性の欠如を明らかにした。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 43 (0), 97-97, 2008

    公益社団法人 日本都市計画学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680498425856
  • NII論文ID
    130006946987
  • DOI
    10.11361/cpij1.43.0.97.0
  • ISSN
    1348284X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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