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転倒・転落とFIM認知項目「問題解決」との関係
Bibliographic Information
- Other Title
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- -入院時FIM認知項目を用いて-
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【目的】本研究の目的は,入院時Functional Independence Measure(以下FIM) の認知項目(理解,表出,社会的交流,問題解決,記憶)を用いて非転倒群と転倒群の2群の数値を調べ,比較することにより入院中の転倒・転落を減少させる一つの指標を得ることである.<BR> 【方法】2005.4.1から2006.3.31の期間に河北リハビリテーション病院(以下当院)に入院していた脳卒中片麻痺患者311名(男性177名,女性134名),平均年齢±標準偏差71.7±11.8歳を対象に,当院で使用しているインシデント・アクシデントレポートから,WHOによる国際疾病分類(ICD-10)および,Gibsonの定義に沿った転倒・転落者を検出した. 対象者全員を,非転倒群206名(男性104名,女性102名),平均年齢±標準偏差71.4±11.7歳,転倒群105名(男性71名,女性34名),平均年齢±標準偏差72.2±11.8歳(延べ191転倒)の2群に分けた. 当院入院時評価によるFIMから,対象者全員の認知項目を取り上げ,Mann-Whitney検定を用いて2群と比較した.さらに,多重ロジスティック回帰分析を行い,認知項目間の関連性を明確にした.<BR> 【結果】下位尺度ごとにMann-Whitney検定をすると,5項目全て有意差が認められた(p<0.05).多重ロジスティック回帰分析の結果,問題解決の項目だけに有意差が認められた(p<0.05).<BR> 【考察】Mann-Whitney検定の結果,5項目全てに有意差が認められたが,5項目間の相関が高いため,多重ロジスティック回帰分析を行った.すると,問題解決の項目だけに有意差が認められた.つまり,認知項目では問題解決がKey Pointとなり,問題解決の得点が転倒・転落へ影響を及ぼしているものと考えられる.また,Odds比をみると,問題解決の得点が,1点高くなると転倒・転落の確率が0.696倍低くなることがわかった.身体能力,外的要因を考慮したうえ,問題解決の得点が入院中の転倒・転落に対する一つの指標となることがわかった.今後,今回の研究のもと転倒・転落件数が減少するかどうか,追跡調査を試みたい.
Journal
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- 関東甲信越ブロック理学療法士学会
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関東甲信越ブロック理学療法士学会 26 (0), 30-30, 2007
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680500090624
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- NII Article ID
- 130006947809
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- ISSN
- 2187123X
- 09169946
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed