The clinical analysis of combination therapy of Zefnart cream and salicylic acid ointment for Tinea pedis with hyperkeratosis

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  • 角質増殖傾向の著明な足白癬に対するゼフナートクリーム、サリチル酸ワセリン軟膏併用療法の臨床的検討

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角質増殖傾向の著明な足白癬は、抗真菌剤の外用療法のみでは難治であり、経口抗真菌剤必要なことが多い。しかし、角質増殖傾向の著明な足白癬は高齢者に多いこともあり、併用薬剤や副作用の問題で経口抗真菌剤の使用を躊躇することも多い。そのため、抗真菌剤の密封療法や尿素軟膏との併用療法が試みられており、70 から 80%の有効性が報告されている。今回われわれは、ゼフナートクリーム(一般名:リラナフタート)と皮膚軟化薬である5%サリチル酸ワセリン軟膏の併用療法を8週間行い、その効果を検討した。皮膚所見の改善度では、著明改善 25%、中等度改善 25%、軽度改善 50%であった。しかし、皮膚所見の改善度および真菌検査の結果で総合効果判定を行ったところ、75%の症例で、有効もしくは著効と判定された。副作用は認めず、サリチル酸ワセリン軟膏による皮膚刺激性も認められなかった。サリチル酸ワセリン軟膏は足白癬に保険適応もあることから、角質増殖傾向の著明な足白癬にたいして、ゼフナートクリームとサリチル酸ワセリン軟膏の併用療法は試みてみるべき治療法と考えられた。

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