RAに対するアダリムマブの有効性と血中濃度・抗アダリムマブ抗体の検討:第2報:抗TNF剤治療歴の有無による検討
説明
【目的】抗TNF製剤使用歴の有(スイッチ群)無(ナイーブ群)に群別し、臨床的有効性をADA血中濃度とAAA発現頻度とともに比較検討した。【方法】ADA投与中のRA患者56例のADA血中濃度とAAAを測定し(Sanquin Diagnostics社)、投与開始前後の?DAS・?CDAI・DASresponse・ACR達成率にて評価した。【結果】?DASはナイーブ群の改善率が有意に高く、?CDAI・DASresponse(moderate以上)・ACR達成率は有意差はないがナイーブ群が良好な改善傾向であった。なかでもETN・IFX両剤使用歴群は?DAS・DASresponse評価で有意差は無いが最も低い改善率であった。ADA血中濃度はナイーブ群がスイッチ群に比べ有意に高かった。スイッチ群のなかでもIFX使用歴群はナイーブ群と比べ有意にADA血中濃度が低かった。AAA発現率はスイッチ群がナイーブ群より有意に高く、なかでもIFX使用歴群とIFX・ETN両剤使用歴群が有意に高かった。ETN単独使用歴群ではナイーブ群とその発現率に有意差を認めなかった。【まとめ】ADAの臨床的有効性はスイッチ群が低く、その理由としてADA血中濃度の低いこと、さらにその理由としてIFX使用歴群とIFX・ETN両剤使用歴群にAAA発現率が高いことが一つの要因と考えられた。
収録刊行物
-
- 日本臨床免疫学会総会抄録集
-
日本臨床免疫学会総会抄録集 39 (0), 131-131, 2011
日本臨床免疫学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680500585216
-
- NII論文ID
- 130006948146
-
- ISSN
- 18803296
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可