卸商業団地における新たな店舗集積の特性と要因に関する研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Characteristics and Factors of New Stores Accumulation in the Wholesale Business Complex
  • -Case Study of Toiya-cho district, Kita-ku, Okayama city-
  • ‐岡山市北区問屋町を事例として‐

抄録

卸売業の高度化を目指すための集団化事業として形成された卸商業団地は、卸売業の衰退から、団地内を卸売業以外の店舗へ解放するなど用途拡大、および転換を図る取り組みを行う必要性が高まっている。しかし、これまでに卸商業団地の衰退を課題に取り上げた研究はなく、取り組み実施のために有効な知見は得られていない。そこで本研究では、卸商業団地において、卸売業以外の新たな店舗集積が起こりうる可能性を検討する際に有用な知見を得ることを目的とした。具体的には、新たな店舗集積が起こっている岡山市北区問屋町を事例に、アンケート調査を実施し、新たな店舗集積に関する現状把握と要因分析を行った。その結果、問屋町は、“卸商業団地”から卸商業団地の特性を生かした“商業地”へと変化したことが明らかになった。そして、衰退過程にある卸商業団地では、再開発などの大規模なハード整備事業を行わなくても、立地特性に加え、卸商業団地の特性を他地区にはない特長として生かすことで、新たな店舗集積が起こりうる可能性が示された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 45 (0), 7-7, 2010

    公益社団法人 日本都市計画学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680500755328
  • NII論文ID
    130006948339
  • DOI
    10.11361/cpij1.45.0.7.0
  • ISSN
    1348284X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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