SELDI TOF-MSによる関節リウマチのバイオマーカーの同定

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近年,関節リウマチに対する治療は,生物学的製剤の登場を筆頭にめざましく進歩している.一方で,感度・特異度ともに高いバイオマーカーが存在しないため,診断に難渋することが多い.そこで,関節リウマチ患者における疾患活動性や治療効果に関連した新しいバイオマーカーを見いだすために,質量分析法(SELDI TOF-MS)を用いた血漿蛋白の検討を行った.対象は抗TNF-αモノクローナル抗体で治療を受けた関節リウマチ患者の治療前後とその他の炎症性疾患患者血清および健常コントロールの血漿とした。解析の結果、関節リウマチの治療前後で発現が変化する2つの分子を同定した。一方は治療前の関節リウマチ患者で高く,関節リウマチの活動性が高い群と低い群に区別することが可能であった。また,後者のピークは健常人で高く、関節リウマチ患者で低下しており、また治療後の関節リウマチ患者で増加することから関節リウマチ患者と健常人を区別するマーカーとして有用と考えられた。今回この2つの分子をアミノ酸シーケンサーにより同定し、これらの分子の臨床検査上における有用性を検討したので報告する。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680501589376
  • NII Article ID
    130006949083
  • DOI
    10.14906/jscisho.34.0.43.0
  • ISSN
    18803296
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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