AMPH-B リポソーム製剤 (AmBisome) の抗真菌活性に相関する PK/PD パラメーターの検討
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- タイトル別名
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- Evaluation of correlation of pharmacokinetic/pharmacodynamic parameters with antifungal activity of liposomal AMPH-B (AmBisome)
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【目的】AmBisome は AMPH-B をリポソーム脂質二分子膜中に保持した製剤であり、生体内においてリポソームとして特徴的な薬物動態を示すことにより、薬理作用と毒性の両面で Fungizone と異なるプロファイルを有する。本検討では、カンジダに対する AmBisome および Fungizone の in vitro 殺真菌活性と作用濃度との関係を検討するとともに、マウスカンジダ全身感染モデルを用いて AmBisome の in vivo 抗真菌活性に相関する PK/PD パラメーターについても検討した。<BR>【実験方法】(1) in vitro; 1/4 から 64×MIC の AmBisome あるいは Fungizone を含む培地中で C. albicans ATCC 90029 を振盪培養し、薬剤添加 24 時間後までの生菌数を求めた。(2) in vivo; 免疫不全マウスの尾静脈内に 105 cfu の上記菌株を接種し、AmBisome を総投与量 0.3 から 10 mg/kg で感染4時間後から単回投与、12 時間毎の 2 回分割投与あるいは 8 時間毎の 3 回分割投与した後、血中 AMPH-B 濃度推移より求めた PK/PD パラメーターと投与 24 時間後の腎内菌数との相関係数を求めた。<BR>【結果および考察】AmBisome と Fungizone はともに、作用濃度の増加に伴い in vitro 殺真菌活性が増強した。また、腎内菌数と AmBisome の PK/PD パラメーターの相関係数は Cmax/MIC で 87.8% と最も高く、続いて Time above MIC で63.6%、AUC/MIC で 57.8% となった。以上のことから、AmBisome の抗真菌活性は、Fungizone と同様に濃度依存的であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
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日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 49 (0), 115-115, 2005
日本医真菌学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680502025344
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- NII論文ID
- 130006949589
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- ISSN
- 09164804
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可