群馬県高校サッカーメディカルサポートに関する指導者への意識調査

  • 福原 隆志
    群馬スポーツリハビリテーション研究会 群馬大学大学院医学系研究科 医療法人恵泉会せせらぎ病院附属あさくら診療所
  • 粕山 達也
    群馬スポーツリハビリテーション研究会 群馬大学大学院医学系研究科 医療法人恵泉会せせらぎ病院附属あさくら診療所
  • 森本 晃司
    群馬スポーツリハビリテーション研究会 群馬大学大学院医学系研究科 医療法人恵泉会せせらぎ病院附属あさくら診療所
  • 中澤 理恵
    群馬スポーツリハビリテーション研究会 群馬大学医学部保健学科
  • 坂本 雅昭
    群馬スポーツリハビリテーション研究会 群馬大学大学院医学系研究科
  • 中島 信樹
    群馬県高等学校体育連盟サッカー競技専門部
  • 坂田 和文
    群馬県高等学校体育連盟サッカー競技専門部

Description

【はじめに】我々は平成16年度より,群馬県高等学校体育連盟サッカー競技専門部と協議の上,傷害予防・応急処置を目的として群馬県高校サッカー競技大会においてメディカルサポート活動(以下,サポート)を実施してきた.サポート開始より5年が経過した現在,サポートの認知度や問題点の把握,サポート継続の必要性を検討するため,各校の指導者を対象にアンケート調査を行ったので報告する.<BR> 【方法】対象は,群馬県高等学校体育連盟に加盟する計57校の監督・指導者とした.平成20年度の定期総会において,役員会を通じ調査用紙の送付・回収を行った.調査項目の内容は,1)サポートの認知度,2)現在のサポート内容の満足度,3)チーム専属トレーナーの有無,4)チーム専属トレーナーの必要性とその理由の4項目とした.また,サポートへの要望・意見も自由記載にて回答して頂いた.<BR> 【結果】回収率は89%(51校)であった.1)サポートの認知度について「充分認知している」は37校(73%),「ある程度認知している」は14校(27%)であった.2)現在のサポート内容について51校全てが「充分である」とした.3)チーム専属トレーナーについて「いる」は8校(16%),「いない」は43校(84%)であった.4)チーム専属トレーナーの必要性について「専属トレーナーが欲しい」は30校(70%)であり,サポートで実施している内容に加え,継続的な関わりを要望する回答が多かった.「メディカルサポートで充分」は11校(25%),「必要ない」は2校(5%)であり,経済的な理由から専属トレーナーを雇えないという回答が多かった.その他の記載として,テーピング等に関する講習会の依頼や専属トレーナーの紹介などの要望が寄せられた.<BR> 【考察】サポートの認知度はほぼ全ての指導者において存在が認知されており,満足度も充分であることが確認されたが,約3割の指導者においてサポートの詳しい内容までは認知しておらず,今後はサポート活動の継続とともに啓発にも努める必要がある.また,専属トレーナーが不在である高校の多くが専属トレーナーを要望しているものの経済的な理由から実現に至らず,ボランティアとして参加するサポート継続の重要性が再認識された.さらに今後,サポート側の対応窓口を明確にし,要望にあった専属トレーナーの紹介や講習会について対応していく必要がある.

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680502145792
  • NII Article ID
    130006949739
  • DOI
    10.14901/ptkanbloc.28.0.120.0
  • ISSN
    2187123X
    09169946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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