日常生活場面でのコミュニケーションのプロセスレコードによる分析
書誌事項
- 公開日
- 2010
- DOI
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- 10.14901/ptkanbloc.29.0.129.0
- 公開者
- 社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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説明
【目的】医療場面でのコミュニケーションは、日常生活場面(場面)のそれと多くの点で異なるため患者と会話が上手くできなかったという話を学生より聞くことがある。ではどのようにすれば良好なコミュニケーションがとれるのだろうか。これに対し森は、「相手を理解するためには、まず自分を理解しなければならない」とし、コミュニケーションにおける他者理解のための自己理解の重要性を述べている。そこで今回、プロセスレコードを利用し、場面でのコミュニケーションを通して自己理解を深めることができるかを検証し、その考察を行なった。<BR> 【方法】全体状況と対象:場面において学生が、違和感を覚えた会話を記録し、宮本の「違和感の対自化」の記録様式に準じてプロセスレコードとして記載し、翌日教員により指導を行なった。記載場面と記載場所:1日の中で、学生が検討したいと思った場面を自宅にて記載。記載方法:学生は、記載方法に関する講義を事前に実施しており、この記載以前に、記載の経験を持っていた。データ集計方法:学生より了承が得られ、倫理上問題ないと判断された理学療法学科3年次学生4名のプロセスレコードより20の場面を無作為に抽出、合計80の場面を検出サンプルとし集計した。データ分析方法:80の場面をA知覚した違和感の感情B違和感を解消し、新たな関心を発生できたかの有無についてまとめた。<BR> 【結果】知覚した違和感の感情は、不信37.5%困惑32.5%自責17.5%苛立ち・焦りがそれぞれ6.25%であった。違和感を解消し、新たな関心を発生させることができたかでは、有83.8%、無16.2%であった。<BR> 【考察】コミュニケーションをする上で基本となるのは自己概念の理解である。今回のAの結果から、違和感を覚えた場面で発生した感情は、不信、困惑など否定的な感情が多く見られた。つまり、自己概念とは相反する感情が違和感として感じられたのである。したがって、ここでは自分がどのように受け止めたかという一方向的な感情のみが発生しているものと思われる。しかし、Bの結果では、84%が違和感を解消し、新たな関心を発生することが出来ている。これは、プロセスレコードを通した指導により、Aで生じた違和感を自己概念と一致しないものとして受け入れないのではなく、まずはありのままを受け入れ、もう一度相手へそれを投げ返すという行動がなされた結果であると考える。<BR> 【まとめ】コミュニケーションスキルを向上させる上で、自己概念を理解し、多くの経験をすることは重要である。今回、日常生活場面でプロセスレコードを用い学生指導をすることにより自己理解を促し、自己内省が可能となることが示唆された。
収録刊行物
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- 関東甲信越ブロック理学療法士学会
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関東甲信越ブロック理学療法士学会 29 (0), 129-129, 2010
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680503714560
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- NII論文ID
- 130006950237
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- ISSN
- 2187123X
- 09169946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可