当院外来リハビリテーション患者における加速度計による歩行評価の経験

書誌事項

公開日
2010
DOI
  • 10.14901/ptkanbloc.29.0.202.0
公開者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会

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説明

【目的】近年、健康増進分野における加速度計の応用は著しく、腰部につけられた加速度計のみで簡単に歩行速度を推定する機器も開発され、地域在住高齢者を対象とした報告では、歩行速度の推定に信頼できる手法であると結論づけられている。加速度計は支え、歩行補助具なしに自力歩行ができる健常者を対象としているが、リハビリテーション分野では下肢運動機能障害を呈した患者が多い。今回当院外来リハビリテーションの患者に対して加速度計を使用したので報告する。<BR> 【方法】監視で10m以上の歩行が可能な能力を有し、同意が得られた9名(平均年齢63.3±17.3歳、男性5名、女性4名)を対象とした。病型は脳卒中2名、パーキンソン病1名、骨関節疾患6名(THA2名、膝OA・TKA4名)であった。測定はストップウォッチと加速度計を同時に使用して歩行時間を計測した。加速度計には歩行解析アドバイスシステム歩ビゲーター(アイシン精機株式会社)を使用した。歩行は独歩とし、通常歩行と全力歩行を2回ずつ測定した。ストップウォッチで計測したデータは歩行速度に変換した。得られたデータの平均を算出し、ストップウォッチで得られた歩行速度は実速度とし、加速度計で得られた歩行速度は加速度計速度とした。 <BR> 【結果】 快適歩行(m/s)では、脳卒中は実測度0.89、加速度計速度1.14 、パーキンソン病は実速度0.48、加速度計速度1.09、骨関節疾患では実速度0.84、加速度計速度0.99であった。全力歩行(m/s)では、脳卒中は実測度1.10、加速度計速度1.36 、パーキンソン病は実速度0.61、加速度計速度1.33、骨関節疾患では実速度1.05、加速度計速度1.41であった。 快適歩行(m/s)の実速度と加速度計速度の差は脳卒中で0.24、パーキンソン病で0.61、骨関節疾患で0.15。全力歩行(m/s)の実速度と加速度計速度の差は脳卒中で0.25、パーキンソン病で0.72、骨関節疾患で0.36であった。<BR> 【考察】今回の結果から、疾患を有する者に対して加速度計を用いて歩行速度の評価を行うことができた。しかしながら、特にパーキンソン病患者で実速度と加速度計速度に大きな差が認められたことから、すり足やすくみ足等の症状呈する患者には加速度計を用いた歩行評価が困難となる可能性が考えられる。今後は症例数を増やして有用性について検討していきたいと考える。<BR>

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680504480384
  • NII論文ID
    130006950596
  • DOI
    10.14901/ptkanbloc.29.0.202.0
  • ISSN
    2187123X
    09169946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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