機械翻訳の新しいパラダイム:ニューラル機械翻訳の原理

  • 中澤 敏明
    科学技術振興機構 情報企画部 京都大学大学院 情報学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • New paradigm for machine translation: How the neural machine translation works
  • キカイ ホンヤク ノ アタラシイ パラダイム : ニューラル キカイ ホンヤク ノ ゲンリ

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説明

<p>ニューラル機械翻訳(NMT)の登場により機械翻訳のパラダイムは大きく変化した。平均的な翻訳精度は統計的機械翻訳(SMT)と比較すると格段に向上したが,誤りの傾向がSMTとは大きく異なっており,NMT特有の誤りも存在する。本稿では機械翻訳研究の歴史をごく簡単に振り返り,SMTの仕組みを簡単に復習した後,SMTと比較しながらNMTの仕組みを解説する。NMTは大きく分けてエンコーダー,アテンション機構,デコーダーの3つからなり,それぞれの役割についても解説する。またそれぞれの翻訳方式の特徴を明らかにし,その長所と短所を説明する。さらに科学技術振興機構(JST)におけるNMTの活用事例を紹介し,最後に本稿のまとめを行う。</p>

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 60 (5), 299-306, 2017

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

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